昭和35年卒 日新小6年1組クラス会

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下山哲郎先生を偲んで

平成16年12月に皆さんに郵送した文書を掲載いたしました


札幌市立日新小学校 昭和35年卒

旧6年1組下山学級の皆様へ

 はや師走となりました。旧6年1組の皆様、お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。今年のクラス会は9月25日(土)に開催いたしましたがその報告とともに悲しいお知らせをしなければなりません。

 下山哲郎先生がお亡くなりになりました。奇しくもクラス会の開催日と同じ9月25日未明、享年八十歳でした。先生が入院中で、すでに重篤な状況にあったことは奥様より伺ってましたが、あえてこのことを伏せて皆様にクラス会のご案内をいたしました。出席者は7名でとても少なかったです。返信もあまり多くはありませんでした。

 それでも西川さん、三浦(長谷川)さん、坂東(古瀬)君、千石君、米内君そして渡部君に集まっていただき、みんな小学校時代に戻ってなつかしい思い出話に花を咲かせ、楽しいひとときを過ごしました。先生もきっとこの輪に加わっていたに違いありません。みんなで先生が早く元気になられることを祈って、お見舞いにと集めたお金が供花になってしまい残念でなりません。

 先生は平成8年に大腸ガンの手術をされましたがそのご順調に回復され、クラス会にはいつもお元気な姿で出席されていました。私が先生に最後にお会いしたのは、今年の4月26日で、歯の治療にいらしたときでした。先生は、「とうさん、かあさん、奥さん、お子さん皆元気?」と声をかけるのが常でした。この日もこんな会話があったかと思います。とてもお元気そうにお見受けしましたがその後まもなく体調を崩され再入院されたとのことでした。

 下山学級のクラス会は平成3年に久々に開いて以来、その後ほとんど毎年開催していました。その理由は我々が五十半ばを過ぎ、先生も八十近くなられたうえ手術されたこともあって、「お互いにいつ何があるかわからない。決して後悔しないように」という思いからでした。平成13年に先生が喜寿を迎えられた誕生日に、お住まいに伺って花束を差しあげたのをつい昨日のように思い出されます。

 先生は日新小で私たちを送り出してまもなく啓明中学校に移られてその後、藻岩中、簾舞中、澄川中の校長を歴任、定年後は現外務大臣町村信孝の事務所で教育関係の顧問をされたり、保護司としても活躍されてました。しかし、長い教員生活で一番かわいくて、忘れられない卒業生は私たち6年1組の生徒だったといつもおっしゃっていました。クラス会が終わったあと、先生からは必ず丁寧なお礼の手紙や電話があり、かえって恐縮していました。

 葬儀には今回のクラス会に集まった7名と本間さん、遠藤君、徳田君のほか故石山君のお母さん、本間さんのお母さんそして米内君のお母さんも参列されたそうです。お花は「日新小学校昭和35年卒6年1組一同」としました。きっと先生にも喜んで頂けたと思います。先生はお亡くなりになりましたが6年1組クラスメイトの絆は断ち切れることはありません。クラス会は今後も続けて行く予定です。どうか今まで通り参加して頂けたらと思います。

 きっと天国でも先生は石山陽一郎君や島田真理ちゃんとクラス会を開いていることでしょう。下山先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 合掌

平成16年12月5日

                                                                    記: 石田 哲彦